妊活と仕事の両立がつらい…退職後に見えた“自分に合った働き方”とは

妊活ノート
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妊活や不妊治療を進めていく中で、仕事との両立に悩む方はとても多いです。
通院の頻度が増えたり、体調に波があったり……「このまま仕事を続けていいのかな?」「思い切って辞めた方がいい?」と迷う瞬間は、誰にでもあるはず。

私自身も体外受精を受けるタイミングで退職し、専業主婦になった経験があります。

この記事では、その体験をもとに、仕事を辞めるか悩んでいる方に向けて、退職のメリット・デメリットや、妊活中でも無理なく続けられる働き方をご紹介します。

「辞める」か「続ける」か、どちらを選ぶにしても、自分にとって心地よい選択ができるように、参考になればうれしいです。


この記事で分かること
  • 実際にどれくらいの人が退職しているのか
  • 退職したことによるメリット・デメリット
  • 不妊治療中でもできる、おすすめの働き方

結論:無理なく続けられる“軽い働き方”が、心と体のバランスを保つカギ。
完全退職ではなく、在宅ワーク副業など、自分に合ったスタイルを選ぶのがおすすめです。

妊活と仕事の両立はできる?実際のデータから見る現状

不妊治療が進むと働くのが難しくなる理由

妊活を始めた初期段階(タイミング法など)は通院が比較的少ないですが、治療が進み人工授精(AIH)や体外受精(IVF)になると、通院頻度や拘束時間が大幅に増えます。

また、採卵日や移植日は医師が指定するため、平日に急きょ仕事を休む必要が出てきたり、ホルモン治療の副作用で体調が不安定になる日も多くなります。

その結果、仕事を休まざるを得ない状況が頻発し、通常勤務が困難になる場合も。

4人に1人が「両立できなかった」と感じている

厚生労働省が2025年にまとめた「不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック」によると、不妊治療を経験した方のうち、約26%(=4人に1人)が「仕事との両立ができなかった1」と感じているという調査結果が出ています。

さらにその中の、約10%の方が「治療との両立が難しくて離職した」と回答しています。

不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック より引用

  1. 「両立できず仕事を辞めた」「両立できず不妊治療をやめた」「両立できず雇用形態を変えた」の合計 ↩︎

なぜここまで多いのか?背景にある3つの理由

両立が難しいと感じる理由としては、次のような声が多くあがっています。

  • 通院時間の確保が難しい:有給が足りない、早退や遅刻の理解が得にくく勤務調整が難しい
  • 体調や精神面に負担:ホルモン治療や副作用で体調が不安定になりやすい
  • 職場に妊活のことを話しづらい:理解がない、隠したいと感じることで精神的な負担が大きい

悩む人が多い“辞めたいけど辞めたくない”ジレンマ

「できれば辞めたくないけれど、体力的にも精神的にも限界」

でも、「完全に収入がゼロになるのは不安」「社会とのつながりを失いたくない」という思いも同時にある──これが、多くの妊活中の女性が抱える葛藤です。


妊活退職のメリット・デメリット

妊活のために仕事を辞めると、時間的・精神的なゆとりが生まれる一方で、収入や社会とのつながりが減るといった面もあります。

メリット

  • 通院や治療のスケジュールを優先できる
  • 急な体調不良や副作用にも無理せず対応できる
  • 人間関係のストレスがなくなり、気持ちがラクになる
  • 生活リズムを整えやすく、自分のペースで過ごせる

デメリット

  • 収入がなくなり、治療費や生活費に不安が出る
  • 社会とのつながりが減り、孤独を感じることがある
  • 妊活だけに集中してしまい、気が滅入ることがある
  • 再就職への不安やブランクが気になる

退職が向いているかどうかは、体調・経済状況・職場環境によって人それぞれ。
完全に辞めるのが不安な場合は、在宅ワークや副業など“ゆるく働く選択”もひとつの方法です。



退職=正解 じゃない!自分に合った働き方の見つけ方

妊活と仕事の両立に悩む中で「辞めたほうがいいのかな」と感じることもあるかもしれません。

でも、退職がすべての人にとって正解とは限りません。大切なのは、自分にとって無理のない働き方を見つけることです。

たとえば、

  • 通院に合わせて働けるシフト制
  • 体調に合わせて休める在宅ワーク
  • 人間関係のストレスが少ない仕事

「完全に辞める」だけでなく、「少し働く」「家で働く」など、柔軟な選択肢もあります。

妊活中におすすめの働き方5選+見つけ先

① 時短勤務

おすすめ理由:
今の職場に相談して時短勤務やフレックスタイムに変更する方法です。
理解ある職場であれば、通院や体調に配慮してもらえることもあります。

こんな人におすすめ:
・職場にある程度の理解がある
・今の職場で働き続けたい気持ちがある

上司や人事に相談。育児・介護制度がある職場なら、妊活への応用もできる場合があります。


② パート・アルバイト

おすすめ理由:
勤務日数や時間を自分で調整しやすく、通院とのバランスがとりやすい働き方です。
短時間の事務や軽作業など、体に負担の少ない職種がおすすめです。

こんな人におすすめ:
・生活リズムを整えたい
・短時間でも外で働いてリフレッシュしたい


③ 在宅ワーク

おすすめ理由:
ライティングやデータ入力、発送代行など、自宅でできる案件が豊富。
体力的な負担も少なく、スキル不要で始めやすいのが魅力です。

こんな人におすすめ:
・自宅で作業したい
・自分の”得意”を活かして働きたい
・コツコツ作業が得意


④ ブログ・noteで発信

おすすめ理由:
自身の得意分野や経験、気づきを活かして、情報発信しながら収益化も目指せます。
自分のペースで取り組める“資産型”の働き方です。

こんな人におすすめ:
・文章を書くのが好き
・自身の経験を誰かの役に立てたい


⑤ フリマアプリ販売

おすすめ理由:
家にある不用品を売るだけでも副収入に。
梱包・発送の負担が少なく、自分のペースで続けられるのが魅力です。

こんな人におすすめ:
・物の整理が好き
・マイペースで副業したい


まとめ|「辞める」より「軽く働く」選択も

妊活中は、身体的にも精神的にも繊細な時期です。
仕事を辞めることが必ずしも悪いわけではありませんが、完全にゼロにしてしまうと、時間にも気持ちにも余裕がなくなってしまうこともあります。

私も、妊活と仕事の両立に悩んだ一人です。

勤務先の倒産を機に体外受精にステップアップし、そのまま専業主婦に。
当初は治療に集中できて安心感がありましたが、時間が経つにつれ「妊活だけの日々」がつらく感じるようになりました。
加えて、働いていないことへの不安や自己否定感も大きくなっていきました。

そんなときに始めたのが在宅ワーク。
少しでも「妊活以外にやること」があることで、気持ちがぐっと軽くなりました。

「軽く働く」ことで生活にメリハリがつき、妊活以外の時間が心の余裕を生んでくれます。

辞めるか悩んでいる方こそ、「無理のない働き方に変える」という視点で考えてみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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